2016年ホーチミン市日本語教育国際シンポジウム（VJIC2016)

「日本語教育によるグローバル人材育成－日越教師のネットワーク－」

目的

本シンポジウムは、ベトナム国内、および東南アジアにおける日本語教育の向上と、日本を含む関係者間のネットワーク作りを目指すものである。日本語教育については今回、教師研修および研修をどのように実践につなげていくかをテーマとしてとりあげる。また、学生指導の一環としての日本留学に注目し、日本留学の実際についての情報を共有する場としたい。

経緯

本シンポジウムは、国立ホーチミン市師範大学（以下師範大学）が2015年9月19日、20日の2日間にわたって実施した2015年ホーチミン市日本語教育国際シンポジウム「東南アジアの日本語教育の役割－グローバル人材育成とつながるネットワーク－」および日本語コミュニケーションコンテストの主旨を引き継ぐものである。

東南アジアにおける日本語教育は年々拡大しており、各国が相互に協力して日本語教育の充実を図ろうとする意図のもと、2015年にホーチミン市において師範大学が主催したシンポジウムでは、東南アジア各国からの代表者8名、日本から7名の日本語教育関係者を招聘し、将来につながる有意義な議論が行われた。同時に各国の学生代表者による日本語コミュニケーションコンテストも開かれ、日本語教育関係者間の交流が図られるとともに、今後の日本語教育における課題や展望などが共有された。

今回、2016年ホーチミン市日本語教育国際シンポジウムにおいては、2015年のシンポジウムを踏まえ2016年1月より師範大学が実施している日本語教師研修の中間報告とともに、今後の教師研修のあり方、研修を実践につなげていくための方策などについての講演および意見交換の場を提供する。加えて、学生の関心が非常に高い日本留学を教師の業務の一環として取り上げ、日本留学の実際について、日本語学校や専門学校の関係者および日本企業からの情報を共有する場としたい。また、学生からのポスター発表については、2015年のシンポジウムを通じて交流した各国の日本語教育関係者の協力を得て、多くの学生の参加を募りたい。